「糖尿病に勝ちたければ、インスリンに頼るのをやめなさい」の紹介と考察

定説を覆す論理的な検証

この本を読んで、糖尿病合併症の原因がインスリンだと理解できました。

著者の新井先生もかつては、糖質の害を経験した人だそうです。

地元に戻りクリニックを開業。昼食はおにぎり2個で診療に明け暮れ、座りっぱなしの生活が続いたそうです。すると、皮膚炎を発症し糖質の問題に気づいたとありました。

私は西暦2000年頃以降、今日までの16年間、糖尿病の基本治療として全ての患者さんに糖質制限を勧めてきました。

(引用:P75後半)

江部先生が高雄病院で糖質制限食を導入した少し後です。

追加インスリンを分泌しなければ、合併症が起こることはないと考え、自身のクリニックで実践し、多くの臨床データを掲載してありました。

今までは、「高血糖は合併症を招くからインスリンを打たなければ危険」と言われてきました。

しかし、インスリン療法を真面目に取り組んでいても合併症になっている人が後を絶たない現実があります。

糖尿病合併症とされているものは、すべて高インスリン療法によって引き起こされるものです。

(引用:P119中頃)

なぜ、未だに間違った説が信じられているのか?

糖尿病専門医の多くは、糖尿病学会に入り、その結びつきの中で定説に基づく情報を交換しながら治療を行っています。言い換えれば、学界の権威のもとで自由な発想をする余地が少なく、ガイドラインに縛られた状態で治療に当たっているのです。

(引用:P102前半)

この一文が全てを物語っているうように思いました。

では、なぜ当たり前のようにインスリンが用いられているのか?

世の中、経済です。

製薬会社からすれば、「インスリンがたくさん売れるなら出資する」ことは考えられます。

大規模研究による真実

「ACCORDスタディ」という大規模研究がありました。

本当なら製薬会社に都合の良いシナリオになるハズが、180度真逆の結果となりました。

大機臨床試験の結果、「血糖値を厳格に管理したグループのほうが、通常の管理を行ったグループより死亡率が高くなってしまった」のです!

(引用:P107中頃)

インスリンを用いて、高血糖予防を徹底したグループの方が死亡率が高かったという結果が出たそうです。

他にも、以下のような説を指摘しています。

「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」とよく言われますが、その定説も大嘘です。

(引用:P97前半)

ただし、ここだけは、同意見ではありません。

治療方法の誤りは医者の責任ですが、糖尿病になったのは、「主食がごはん(糖質は必須)」と信じ切ってしまった人の責任でもあります。

糖質をカットすれば、高血糖に陥ることもなくなり、インスリンが追加で分泌されることもありません。

糖尿病の三大合併症の原因が本当は何なのか、考えるきっかけになります。

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